2007' 11.03

   山梨県 ホリデイロッジ鹿留 パインレイク

シーズンもオフとなれば、例によって管釣りである。
管釣りとなれば、これまた例によって鹿留である。

久しぶりに山梨在住の多忙なファー職人Kサンに声を掛けたら、仕事が一段落したところであるらしく「行ける」ということなので、一緒に遊べるのを楽しみにして出かけた。

折りしも祭日で、紅葉も昇仙峡あたりでは見頃を迎えているらしい。中央道は調布I.Cで乗った直後からG.Wかお盆並みの大渋滞であった。圏央道が繋がって流入量が増えた事も要因の一つになっているのかも知れない。
大月の手前あたりまで「忍」の一字でトロトロ進んで、そのあとは普通に走れたが鹿留に到着するまで2時間以上かかってしまった。

ちょいと重たい曇が垂れ込める天候のもと、午前10時過ぎに到着する。

今日はパインレイクがフライの日なのでコチラでエントリーする。
定員には達していない様だが、そこそこの混み具合である。
少し前に着いて釣りを始めていたKサンを見つけて合流する。

風がないのでそれほど寒くも無く、まずまずの管釣り日和である。

Kサンに会うのは、今年の春、伊豆で一緒に釣りをして以来である。
氏はその後は全く釣りには出掛けていなかったらしい。


彼のスタイルは余分な力が入っていないカンジで、いつも会うとなんとなくホッとするところがとても好ましいのであった。
ワタシが代々木の某プロショップを辞めた直後くらいからの長いお付き合いである。
東京から山梨の別荘地に移住して早10年。
多忙なファー職人である。

オノ・ヨーコ似の奥さんと2頭の愛犬にかこまれて暮らしている。
風もなく、昼頃には暖かな日差しにも恵まれていい感じであるが、反して魚はシブシブである。

いつも爆釣モードを生むパターンがすっかり不発で、上ずっているヤツをシーズン中の使い残しのテレストリアルで拾って遊ぶ。


陽気にリールの逆転音を楽しむ。
カミさんもけっこう掛けたり切れたりしながらそこそこの数を出してはいたものの、何ンかいつもみたいに釣れない、と不完全燃焼気味である。


このころになると晴れ間が広がって、冬のクロッシング装備では汗ばむ程の陽気である。
魚が渋くてチョッと一生懸命やってしまったので、午後2時過ぎに遅めのランチを摂る。

パインレイクからいつもランチを摂る上流の駐車場に移動して、バーナーやテーブルをセッティングする。

このひと時がまた楽しいのである。
簡単なコンビニ・メニューで十分である。

スリー・バーナーはこういうコトが得意である。
二個のアルミ鍋麺と湯を同時に加熱する。

アルミ鍋シリーズはこんなシチュエーションでも冷めにくいし、味としてもなかなかイケルのである。

他にはおにぎり、サンドイッチ、デザート・・・・。
手土産にノラ・ジョーンズとケイコ・リーのCDを手渡しつつ、四方山話などしながら、お互いに持ってきたランチ・メニューをテーブルに広げてつつき合う。

遅めのランチで腹ペコだったので、一気にいろいろつまんで、さらにデザートにKさんセレクトのチーズ・ケーキをワンホール、三等分して食し、コーヒーを飲み終わると、もう、満腹である。
バックにはほどほどに色付いた木々。

リバー・エリアもファミリーやグループで賑わっている様であった。

午後の部。

やはり、魚はシブい。
沈めるよりも、浮かせたほうが反応が良かった。
鹿留エリアにも猫さんはいるが、ここパインレイクにも猫がいる。

ウチのシャチョーにそっくりな白黒のと、もう1匹がこのヒト。
ちょっと警戒しつつも、「ナンかくれねぇかナァー」、と言う風情で二匹揃ってチョロチョロしている。

毛皮の配色がグチャ混ぜで、何だかユニークでフェミニン。
尻尾の先だけがキレイな茶トラ。

カミさんが時間をかけておびき寄せ、カメラにパチリ。

帰り間際に見たら、客の釣り人からな何やらおやつをせしめて、二匹仲良くモグモグ食していた。

夕刻はパッタリとアタリも止まってしまい、暗くなるまでロッドを振ってしまったが、最後にカミさんが1匹掛けただけで終わった。
魚は渋かったけど、久し振りにKサンと会って一緒に秋の1日を遊べたので十分に楽しいワン・デイであった。

帰りは再び渋滞に引っ掛かる。
でも、来る時と違って気持ちは程ほどに満たされているので決してツラくはないのである。


ところで。
パインレイクくらいの広さの「池」でダブル・ハンドやスペイ・ロッドをブンブン振り回して、水面をバシャバシャ賑わせている諸氏を多く見掛けるのであるが、いくら流行っているからとはいえ、何だかビンボー臭く見えて寂しい気分を抱いてしまうのは私だけであろうか・・・・・・・・・・・・・・????????