2007' 1.2

山梨県都留市  FISH-ON 鹿留

年が明けたのである。

正月といっても、年々、節目の行事しとての意識が薄れつつある昨今であるかと、少なくとも個人的には思われるのであるが、今年については敢てその「正月的」雰囲気を顕在的に味わってみようかという気になったので、岐阜の親戚を訪ねるという事をやってみた。

ついでに帰りはちょっと寄り道をして、ちょうど事始の日でもあるので、またまた鹿留でロッドを振った次第である。
ロッドビルディングのオーダーをもらっている顧客からは、「釣りに行くヒマがあるならオレのロッドを早く仕上げてくれ」と言われてしまいそうであるが、良いロッドを巻く為には、たとえ管釣りであったとしても釣りをする機会を少しでも多く得ておく事が必要なのである、という言い訳を半ば自分に言い聞かせつつ出かけるのである。

かつても、大晦日から新年にかけて鹿留を訪れることが多かったので、こうして正月2日に鹿留にやってくるのはワタシの中では「正月的」雰囲気であると言える行事なのである。
当時、正月ココに来ると、受付で屠蘇が振舞われてさらに正月っぽかった事を思い出すが、このご時勢なのでサスガにそれはなくて、昼時にトン汁がサービスされていた。
その他には、受付をした時にお年賀としてボールペンとフライを一本配ってくれた。

年明け早々に釣りをしようという人の数は結構多くて、ポンド・エリア、リバー・エリアともに盛況であった。
風のない曇天で、それほど冷え込みも厳しくない。
今日は猫シャチョーが車で留守番をしているので、彼の為にまずスリーバーナーで湯たんぽ用の湯を沸かす。
釣りの方は、混み具合もあって魚はスレ気味で渋かったが、何とかドライで掛けようとしてフライを取っ替えひっかえしているワタシを尻目に、今日もノーシンカーで沈めたニンフで次々に魚をかけるカミさんであった。

それにしても、相変わらずシロウト系のルアー屋諸君は節操がなくて、他人が釣りをしている目の前に平気でルアーをポンポン放り込んで涼しい顔をしている。
そして、そういうヤツは結局釣れなくてスゴスゴ去って行くのもいつもの通りである。
因みに、受付で貰ったフライはパラシュート・アントとビーズ・ヘッド・ニンフであったがどちらでもちゃんと釣れましたョ。

真冬の管釣りで暖を取るには、このコールマン・クイックヒーター。


帰りはカーラジオで渋滞情報を聞くと、中央道は既に20kmほどの渋滞があると云っていたので、そのまま鹿留の駐車場で3時間余り爆睡して時間を潰し、大月でいつものラーメン&餃子はヤメにしてファミレスで食事をしてゆっくり帰ってきたが、その甲斐あってか空いた高速を気持ちよく走って帰宅できた。



移動中の車内で寛ぐ猫シャチョー。

帰宅後のシャチョーさん。




やっぱりお家のベッドはいいんだニャ。