2007' 5.04

岐阜県   飛騨川水系 白川

以前はG.Wといえば、シーズン一発目のキャンプで新潟に出かけるのが恒例であった。
今年は数年振りに湯沢に行ってみようかとも考えていたのであるが、結局のところ墓参を兼ねて岐阜である。
かつてのワタシであれば墓参などとは考えられない事であるが、境遇としての必然性はモチロンであるが、何よりそんな歳になったのかしらと思う今日この頃である。

ただ岐阜まで出掛けて行くのでは腰が重いのであるが、即座に川の風景が頭に浮かぶ。
釣りが出来るのであればロング・ドライブであっても気分は軽いというわけだ。

無事、墓参りというお勤めも果たして翌日訪れたのは白川の源流に当たる渓谷である。

素晴らしい天気に恵まれた。
ヒンヤリとした出来立ての空気、澄み切った流れ、ウグイスの鳴き声、ロケーションは最高である。

モンダイなのは魚であるが・・・。
幸先良く、プールの流芯から気持ちよく#15のパラシュート・アントを捕らえたのはそこそこサイズながらグッド・コンディションの岩魚。
ようやく、渓流シーズンのオープニングを飾る事ができた。前回の伊豆の「ミッチー」と比べると涙が出そうである。
更に続けてもう一段上のプールでも同サイズの岩魚君がストライク。

これはイケるゾ、と期待して釣り登るのだが後が続かないのである。
途中、ランチを挟み山岳渓流特有の大岩をヒイヒイ言いながらよじ登って上流に進んだのであるが、流れは完全に沈黙したままであった。

大堰堤に辿り着いた所で見切りをつけて、再びヒイヒイ言いながら茨の茂る土手をよじ登って林道に出て、更にヒイヒイ言いながら長い距離を歩いて車まで戻る。

車で一気に下流に下り、適当な場所で流れに降りる。
予想していたよりは同業者が少なくて、幸い場所は比較的自由に選ぶことが出来るのであった。

ところで、・・・此処に入ってから悲惨な事件が起きたのである。
カミさんと手を取り合って流れを横切っていたのであるが、ワタシが足を取られてバランスを崩し、瞬後に立て直そうとしたのであるが肩から掛けていたバッグが後ろに引っ張られてそのまま水中にシリモチ!!
どうやら後ろに居たカミさんも同時にバランスを崩し、とっさに前に居た私のバッグを引っ張ったらしいのであった。

流れは膝くらいまでの深さでドッてことはないのであるが、いかんせん例によって短パンとウェーディングシューズである。
しりもちをつけばパンツまでびしょ濡れである。

いくら暖かい日であるとはいえ、すでに日が傾き始めているのである。
このあと風邪引かないかなぁ?とかお腹ピーピーにならないかなぁ?とか不安がヨギル。
しかもこれで魚が釣れなかったら濡れ損ではないか。

それでも何回か合わなかったり、合わせ切れしたりしてようやくチビながらキレイなあまご君を一匹キャッチする。
再び車で下流に移動する。
この日、まだノー・フイッシュだったカミさん。
支流の小さなプールで盛んにライズしているアマゴを発見してトライ。
結果はこの通り。
小型だが、よく太って朱点も鮮やかな魚体である。
彼女の今シーズンの初物である。
これで一安心。
其の後で、今度は私が本流で一匹。

これは気持ちよく出てキモチよく掛けた。
型も少しいい。
どうやらパンツも少し乾いてきたようだ。
それからは周辺の水田から濁りが流入し始め、夕刻ハッチは盛んであるがライズは全く起こらない状況であった。
もちろん、フライを流しても水面が割れることはなかったのでありました。

ま、明日があるさ。

翌日・5月5日のレポートも後日UPしますんでご覧下さい。
オマケ画像。
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