2009'  

 09.19-22  「有終の美は湯沢でネ」    新潟・湯沢 

        其の@

今年の渓流もラスト・ステージとなった。
毎年、同じ表現をしているようだが、それが実感なのでやはりそう書くのであるが、アッという間に今年の渓流シーズンも終わりである。

大型連休に出かけて行くのは、政府の思惑に乗せられているようで面白くないと言えばいえるのであるが、事実として渓流シーズン最後の時期に連休があるのはウレシイ。
夏に出掛けなかったコトでもあるので、この際、行ってみる。

日付が19日にかわった頃に出発して関越道に乗る。
大型連休となればそれなりに混んでいるのではないかと覚悟していたが、意外にも空いていて快調に流れて行く。
いつも通りに谷川岳P.Aでミネラル・ウォーターをポリタンク3つに詰め込み、湯沢で高速を下りて午前3:30過ぎに目的地に到着する。
ことし初で、そして最後の湯沢である。

今回は此処で何がしかのイベントが行われるかどうかは調べてこなかったのであるが、どうやらアヤシイ雰囲気である。
機材が少々置いてある。
夜が明けると他に車が3台ばかり停まっていて、若者が3人ばかりいたので秘書が情報収集に行く。
聞くところに拠れば、連休中はテクノ系のライブ・イベントが開催されるという。

こりゃイカンな。
少し上流に移動して此処なら良かろう、という外れに車を止めて取り敢えず釣りに行く事にする。

風が強くてかなり寒い。
フリースの上にウィンド・シェル・パーカーまで羽織って行く。
摂り合えずストライク。

サイズの割りに良く走るゾ、と思ったらまん丸なヤマメである。
残り少なくなってきた花を目指して昆虫達が集まってくる。

チョウも蜂も蜜集めに忙しい。

釣果の方は芳しくないまま、一旦車に戻り、先にベースの準備をすることにする。
スクリーンを組み立てに掛かった所で、イベント関係者のオネェさんがやって来てやんわりと追い出しにかかる。
物腰は柔らかであるが、アクマでも自身の義務と目的は果たさんとする意志の強さが感じられる物言いである。
ま、ケチがついたところでやり合っても仕方が無いので、とっとと退散する。

結局のところまた30分ばかり車を走らせて、馴染みの場所まで移動して落ち着く。
やっぱりココかね。

初日の午後はそのままベースの設置に当てて、あとはノンビリと過ごすことにする。

追い出された最初の場所と比べると、下界に下りてきた分だけ随分と暖かい。
風も弱くてじんわり薄日が暖かである。

馴染みの場所はやっぱり落ち着いてイイね。
穏やかな一日目のキャンプの夜が訪れる。
シャチョーも今年はコレが初キャンプでラストのキャンプである。

小さな頃からキャンプ猫である。
キャンプにくると妙に元気になって、食う・飲む・出す・遊ぶ・寝る、体調良好。
夕食を待つこのひと時が黄金である。
ディナー・タイム。
ハラが減った。さあ、食うゾ。

初日は、夜通し走ってきた疲れもあるし、ベースの場所が決るまでの移動もあってこんなモノである。
釣りの方も一応、ボーズではなかったワケだし、まだ明日もある。

アルコールも程よく入って、食事も終って満腹になったらあとはドッと眠気が襲ってくる。
遠くに絶えず響く潮騒の様な高速道路からの車の疾過音、川の音、秋の虫たちの様々な鳴き声。
冷たく乾いた新鮮で香ばしい空気。

今夜からはグッスリ眠れそうだ。



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