富士山も大分、黒の面積が拡大しつつある。今日も素敵な眺めである。

ゴールデン・ウィークに続いてまたしても長い渋滞にハマって、相模湖を過ぎてからは快調に走れた。
たった一台の車の事故が与える影響の重さを知るべきである。

それにしても、最近は高速にしろ一般道にしろ、ドライバー・ライダーの質の低下には目に余るモノがある。
毎日、20年近く仕事で車に乗っていると交通社会の傾向というものが何となく読めるようになってくるものである。
カンタンに免許を取らせすぎるという事もあるし、何年も続く景気の低迷による民度の低下も大きく関わっているのではなかろうかと思われる。

そしてさらに、ドライバーの高齢化や車造りの方向性によるところも大きいのではないかと分析する。
特に国産車は、「ドライバーにラクをさせるだけ」の車造りに熱心で、結果、本来引退していたはずの高齢者にもハンドルを握らせてしまうし、年齢に関係ない部分では運転以外のコトに気が行って注意力が散漫になるという流れを生んだ。

車の安全性能自体が底上げされて死亡事故は減少している為、それにマスキングされるカタチで改善傾向にあるイメージを抱き勝ちであるが、確実に交通社会のレベルは低下している。
カー・メーカーはしかも、販売台数を確保する為に、少子高齢化社会、若者の車離れというこの先を見越して、各種デバイス技術で車のコントロールのオート・メーション化を進めることで、高齢者にも出来るだけ車を買わせようとする方向で開発を進めていくことになる筈である。

となれば、車まかせの運転によるドライバーの質の低下はこの先も確実に進んでいくことになるに違いないと、危惧する今日この頃である。

結局、いくらデバイス技術が発達しても全ての車と道に摘要出来る訳でもなく、人間が運転しているという事実に変わりは無いわけで、最終的には「運転している人間のモンダイ」なのである。

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時に、「農鳥」というモノをご存知か?
私もつい最近知ったのであるが、富士山の山肌に鳥の形の残雪が見えるのだそうで、古くはそれを目安にホンカクテキな農作業を開始する、という慣わしがあったのだそうな。
それが見え始めた、とニュースで云っていたので、どれがソレなのかしら?とマジマジと眺めるが、けっきょく解らずじまいであった。

夜、釣りから帰ってKサンにTELしたら、「見えたから教えてあげようと思ったけどケータイが留守録だった。」と言う事であった。