増水した流れの圧力に乗ってなかなかのファイトを見せてくれたニジくん。
午後の一番の当たりフライは十数年間、フライボックスの肥やしとなっていたウーリー・ワームである。

もう記憶もないが、どこかで何かの機会に購入した完成品フライで、使われる事もないまま長年放置されていたモノである。
マスタッドの#12フック、ピーコックのボディ、グリズリーのボディ・ハックル、テールに少量の赤いマラブーという古式ゆかしいスタイルの一本である。

その十数年前のフライは十匹近くの魚を誘い出したあと、根掛りによって理想的なカタチで消失した。
スタンダードなパターンの意外な魅力に触れた瞬間であった。

ちょっとアレンジして今度、那須の箒川の冬季釣り場用に巻いていく事にしよう。