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2004.7.某日     長野県 駒ヶ根 大田切川

恒例になっていた5月の「私的渓流解禁キャンプ」に今年も行けず、梅雨入り前ベストシーズンの6月にも行けず、7月になってようやくホンの少しではあるがロッドを振る機会に恵まれたので、その時の様子をアップしました。

7月に入ってからも連日猛暑で、梅雨らしい天気はどっかに行ってしまったようだが、それでも昼過ぎに大田切川のC&Rエリアに着いた頃には、低く雲の垂れこめた空からパラリ、パラリと雨が落ちたり止んだりしていた。

この流れを訪れるのは初めてなので、取り敢えずカンタンに入れる場所からヤル事にする。

観光案内所と土産物屋、そしてパンの製造直売店のある駐車場にCVを止めて、案内所で入漁券を購入。そこで身支度をし、そのまま歩いてすぐ下の川に下りる。
「アルプスの雪解け水がそのまま流れてきてますから、水は冷たいデスヨ。」と案内所のおネェちゃんに脅されたが、いつものように短パン、ネオプレーンソックスにウェーディング・シューズというスタイルでいく。

河原におりると、すでに冷えびえとした空気に包まれて、脅しではなかったナ、と悟る。
それにしても、ひさしぶりの渓流である。
こういう場所に身を置けるだけでも充分に幸福である。

川を歩くコト自体ずいぶん間が空いたので、コケないように気をつけねば。

一応、腰を据えて用意しているかの様ではあるが、心が早ってティペットを結ぶ手もモドカシイ。
ホンとはリーダーを新品に結び直すつもりだったのだが、流れを目の前にしてしまうと「も、イイや!」ってカンジになってしまい、結局ティペットだけ交換して済ませる。
なんせ久し振りだし、時間も限られている。
とりあえず、まずはフライを水面に落とさねばなるまい。

感覚を取り戻すようにしながら、また、初めての流れでもあるので様子を見るつもりで、目の前の、無造作に人が入って荒らしているであろうポイントから流し始めてみると・・・・・・。
意外にもすぐに#13のアントに反応があった。
もう少し探ってからだろうと油断していたものだから、2回合わせ損ねる。
まだ感覚がもどってないな、まだ出るかなぁー?と思いつつもう一度流したところでグワッと出たので、今度こそと合わせる。

てっきりこの辺りはイワナだと思い込んでいたので、そのつもりでチョッとスローなフッキングに持っていったのであるが、上がってきたのはキレイな銀ピカのアマゴ君であった。

イワナを意識してユックリ合わせたものだから、しかもスレだ。
でも、ま、とにかく今年の初物である。

良しとしようじゃないの。
サイズには関係なく、初物はやっぱりドキドキしてイイものである。
久しく忘れていたトキメキに満たされる。
30年以上釣りをやっていても、この感覚は毎年更新されて何回でも新鮮なままである。
だからこそ、あきもせず続けられるのか・・・・。

カミさんも今年の初物を目指してロッドを振るが、2回出てフッキング出来なかった。
平日とはいえ、やはり有名な川の一番誰でもがとりあえずやってみるであろうポイントである。
魚もそれなりにスレている。アマゴ君はそもそも速いし、イワナも結構速くて一発屋が多い。
ブランクを経てイキナリやるにはちょっとムツカシかったかも知れない。
ちょっと細かいヤツらのアタックが続いた後で、今度は本命のイワナ君。
やっぱりサイズは振るわないけど、ウレシイ一匹。

コイツも、白泡のたつ速い流れの中から意表をついて出た。
出たらアマゴだと思う様なスポットからだ。
一見、良さそうに見えるポイントも人工的に造られた所が殆んどで、底はコンクリートの岩盤で魚は付いていない。


小雨も降り始め、魚の反応もすっかり止まってしまう。
そしてタイムリミットである。

これくらいロッドが振れて、一応、魚も見られたことだ。
今回はこれで良いではないか。

後は、川から上がってカミさんが楽しみにしている土産物探索タイムにしよう。
車に戻ると、偶然にも隣にT−3のウェストファリアが止まっているじゃありませんか。
同年代くらいの夫婦がこれから釣りに出掛けるところであった。

二言三言、挨拶を交わして2人は釣りに出掛けて行ったのだが、私達が片付け終わって何気なく隣のT−3に目をやってビックリ。
あんれっ?!
ムッちゃんが乗ってる!????
でもウチのムーさんはちゃんと、ほれ、この通り上から見下ろしておるではないか。
「ン?呼んだかい」

一瞬、?マークが何個か頭の中で並びかけたが、ナンて事はない。
ムッちゃんクリソツのネコが隣のウェストファリアにも乗っていたのでした。

VWキャンパーに川で出会うのもカナリ珍しいことだが、おまけにネコまでおんなじとは何たる偶然。
そう言えば前日移動中に、赤いT−4カリフォルニアの後期型を見かけて、こりゃ珍しい事もあるもんだ、なんて思ったばかりであった。
今回は縁があったのだね。


涼しい信州から東京に帰ってくると、殊のほか暑さがコタえる。
しかも我が家は冷房嫌いで、エアコンはもう何年もの間、壁に張り付いたオブジェと化している。

扇風機で生ぬるい風を受けてるだけじゃ、こんなんなっちゃうワケですよ。
でも向こうでいい空気をタップリ吸って来たせいか、食欲は旺盛なネコシャチョーでした。
え?、行きの車で酔わなかったかって?
久し振りだもの、そりゃ激しく酔っ払いましたよ。
白黒の毛皮を着たカニになってましたナ。(泡吹いてました)
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