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2004.9.15     T−4でお引越し&長野県  大田切川

引越しで東京〜岐阜の往復に忙しい中、川を目の前に通り過ぎるばかりでは甚だオモシロくないので、何とか合間を縫って今シーズン最後になるであろう釣りをしたのであった。

とうとう引越しである。

ユーロバンを借り受けて荷物を運んでいる。
キャンパーユニットがそれなりに幅を利かせてはいるものの、そもそも横方向に余裕があるのでヘタなバンなんかより荷物が入るのである。
リアシートはカナリ重くて手に余るが、それでも簡単にスライドレールから離脱できるので外し、さらに最後部のマットレスと天板も取り外せば、ちょっとビックリする位の荷物を飲み込むのであった。
ベースはバンなので、タップリ荷物を積んでその真価を発揮するというわけだ。
足回りやボディー剛性の高さを始めとする総合的なハイ・スタビリティーの恩恵は、距離を重ねるほどに実感される。
今回、2ヵ月ほどの間に東京〜岐阜を6往復することになったが、この車でなければ到底そんな気にはなれなかったであろう。
荷物を満載しても、ルーフベッドでゆっくり眠れるのは長距離を走る上で実に有り難い。

荷物を満載していると、高速の長い登りではサスガに重さがコタえる。早い段階で3速にシフトダウンして目イッパイ回してやる必要がある。それでも登坂車線の世話になるような事はないのだから、2,5Lエンジンはいいシゴトをする。
せっかくイイ川がたくさん有るのに、それを横目に通り過ぎるだけでは精神衛生上よろしくないので、荷物を降ろして東京に戻る途中で大田切川に寄る。

高速を降りてすぐというアクセスは何と言っても魅力である。
体力的にはちょっとキツイが、今年最後の川となれば、僅かなチャンスも逃すワケにはゆくまい。
深夜に到着してCVで朝までバク睡。8:30AM,に目が覚めるとド・ピーカンであった。
朝イチの釣りは寝過ごしたが、なにやらワクワクするではないか。
平日だから同業者も少ない。
静かな松林のパーク・スペースに朝日が差し込む。空気は冷たい。
川を眺めつつ吊り橋を歩いて渡り、観光案内所で入漁券と、ついでに朝食用に工房直売の焼きたてパンを購入して車に戻る。
モッチリした食感のパンを味わってから釣り支度に掛かる。

空気は冷たいが日差しは強烈である。空気が澄み渡っているから、太陽から真っ直ぐ光線が飛んでくるカンジである。

はやる気持を抑えつつ、カミさんのUV対策が終わるのを待つ。
この渓を訪れるのはこれで2回目だ。
前回訪れた時よりも若干水量が多い様である。

朝、車から這い出してみるとトナリにベンツが止まっていて、牧原則之に少し似たルアーのお兄ィサンが移動しようと車に戻ってきたところであったが、「昨日アマゴを放流したらしいですヨ」、と教えてくれた。
放流モノじゃちょっとなぁ、それにイワナを釣りたいしな、とも思ったがこの際ナンでもいいか・・・。

釣りが楽しめたらそれでいいンじゃないの。
少し下ったところから釣り始める。

以外と水温は低くない。
いつも通り、短パンにウェーディング・シューズというスタイルで快適である。

前回と違って、しばらくナンの反応もないまま時間が過ぎる。
この川もご多分に漏れず、魚のいるエリアと居ないエリアがくっきりと分かれている感じである。C&R区間であるからといって特に魚影が濃いといった印象は無い。

で、魚の居るエリアに入ったらしく突然反応が出始めた。
細かいヤツらのアタックがあった後で、マトモなライズをジャストミート、したと思ったら合わせ切れである。
今日はこの後、数回の合わせ切れとバラシに泣くコトになった。
引越しの疲れのせい、だとは言い訳がましいか・・・?。
いいサイズのヤツを中距離から気持ちよくフッキングしてズッシリとロッドに重みが加わるが、バタバタと暴れたところでプィッとフックから外れてしまう。

ガックリした直後、ようやく一匹キャッチ。
プールから流れ出す瀬のヒラキをクロスでドリフト。2〜3回合わせ損ね、更にしつこく流して出たのを掛けた。

ズッシリとしたいいファイトでロッドを曲げてくれた。
銀ピカのアマゴ君。
今度はカミさんの番である。

今年は結局まだ魚を掛けていないので、何とか一匹釣らせてあげたいところだが・・・と思いつつ2人羽織でやっていると、プールの巻き返しでアントが沈んだ瞬間に来た。
何度かフライを見に浮いて来てはUターンていたヤツだ。

流芯の向こうで掛けた魚が流れに乗ってグイグイ、ロッドを曲げる。
「どうすればいいの〜っ!?」と黄色い声を上げつつ、ノされるロッドを必死に支えるK.F.W 秘書(?)。
さっきオレが釣ったのよりデカそうだゾ、と内心焦りを感じつつシャッターを切る。
上がってきたアマゴ君は、やはりワタシのよりチョッと大きくて、もっといいファイトをしてくれた。

カミさんご満悦。
出る魚は大体サイズが揃っていて、短い区間で集中して出るコトと、ボディのコンディションからして恐らくは成魚放流された固体が殆んどであろうかと思われる。
でも、十分楽しませてくれるのだから文句はあるまい。
午後から上流に移動して支流の合流付近をやってみる。

しばらく探ってみると、魚は満遍なくポイントごとに散っている様ではあるが、いかんせんどれも小ィさい。
もうそんなに時間も無いし、体力的にもエンプティーが近づいている気配である。
車に向って帰りながら、気になるポイントだけ突っつきながら下る事にする。
そして最後に一匹と、リキんで望んでみればまた合わせ切れである。いいサイズだったのに・・・

さて、・・やがて川面に冷たい微風が渡り始めると、すっかり魚の反応も止まってしまう。
どうやら私達の今年の渓流シーズンは終わりを迎えた様である。

これで精神エネルギーは充電出来たことだし、また移転作業に戻るコトにしようか。
都(みやこ)に戻りてシューズを干す。


ダナー・リバーグリッパーは今年もイイ仕事してくれました。
今シーズンはこれで使い収め。
ご苦労サン。


都に戻りて惰眠を貪る、のは猫のムーさん。

我々に付き合って、ここの所、長距離を車で移動する機会が急に増えて落ち着かないのである。
さぞ、お疲れの事でしょうな。
ワルいと思ってはいるけど、しょうがない。



こうやってカオを隠して寝るネコは割とよくいるようだけど、ナンでですかネ。
おまけ
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