2005'

7/9  長野県 ― 大田切川
カラ梅雨で渇水が心配されていたのだが、ここ数日は雨がよく降っている。
今度は増水加減が気になる所である。

そんな中訪れたのは大田切川C&R区間。
どんよりと曇った空模様で夕方には雨が降るという予報である。

増水してはいるが、釣りにならない程ではない。
到着したのは朝8時頃で、既に先客が4人ばかりロッドを振っているのが見えた。
平日以外に釣りに来るのは久し振りである。

朝食を摂って、少し間を空けてから釣り始める。

昨年と比べて一目で川の様子が変わった事を見て取れる。
土砂で大部分のポイントが埋もれてしまっている。
これでは残留して大型化する魚が減ることだろう。

一度フライを見に来てUターンしたヤツが居たきりで、しばらく何の反応も無いので一旦川から上がり、歩いて大きく上流に移動する。
攻められている可能性が低い事を期待して、分流の細い方の流れに入る。

そこでようやく出たイワナ。
丸々と太り、重々しいファイトで楽しませてくれた。
土曜日で先行者が多い所為もあるが、それにしても絶対的な魚影の薄さは否めない。

コレだけポイントが埋もれていては、放流しても魚の定着率は低いだろう。

小さなポイントも突っついて、何とか魚を引っ張り出すカンジである。
残ってる魚はスレている。
タッチ&ゴーの一発屋が殆んど。一度喰い損ねただけでも、二度と出てこない。

これは成魚放流と思われる固体。
シラメみたいにスリムでギンギラギン。
暫し休憩。
川沿いの遊歩道に多く咲く花。
午後からは車で上流へ。

とうとう雨が降り始める。
予報より随分早いじゃないか。

増水で探る事の出来るポイントが少ないのだが、何とか1匹。
午後からロッドを交換したので、フッキングの感覚が掴めないカミさん。

合わせ切れやバラシが続いて諦めかけた頃に、イワナを掛けた。

イブニング・タイムにもう一振りしてから帰るつもりで朝の場所に戻ってみると、日中見かけた同業者諸君が既に集中砲火を浴びせている所であった。6人程が満遍なく散ってロッドを振っている。
これでは敢えて川に降りるまでもあるまい。

雨の中ご苦労なこった、と自分の事は棚のかなり高いところに揚げて呟きつつ、ロッドを畳む事にしたのだった。


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