2008
 05.03-05   新潟県  湯沢  その@

いわゆるG.Wである。
個人的にはあんまり乗っかりたくないカンジであるが、ここでしかまとまった休みが取れないのだから仕方がない。

例年通り、一発目のキャンプに出かける。
幸い、東京よりも新潟の方が天気は良さそうである。
それにしても、ここのところの異常なまでの暖かさ(というよりも暑さ)が気になる。関東よりも東北方面の方が気温が高いという逆転現象も起きているコトであるし、悪くすると雪代ガンガンで釣りにならなかったりして・・・・

ま、シーズン最初のキャンプが楽しめれば良いと考えることとして5/2の夜出発する。
予報通り雨である。
関越道に乗ると、渋滞予想ではピークは明日の午前だということであったが、練馬で乗った直後から既に金魚のフン状態である。
サービスエリアで晩メシにするつもりで来てしまったので、手近なS.Aまででも空腹を抱えてタップリお預けを喰らいそうである。
時刻は既に午後12:00になろうとしている。

何とか夜食にありつき、再び雨の中、渋滞が続く関越道をノロノロ進み藤岡J.C を過ぎる頃ようやく普通に走れる状況となった。
カーステレオのCDがダイアナ・クラールからジュリー・ロンドンに変わり谷川岳P.Aに到達する。ミネラル・ウォーターをポリタンクに汲んで関越トンネルを抜けると空も路面も完全にドライである。

読み通り、コチラの天気はモンダイなさそうで気分が軽くなる。
それにしても、今日は走り慣れた道のりが特別長かった。ヤレヤレ。

湯沢I.Cで高速を下りて、コンビニで飲料と食料を軽く、そして釣り券を2日分購入していつものテント・サイトへ向かう。
到着すると、とっくに日付も変わって午前3:30過ぎである。空には星が輝いている。
そのまま缶ビールを1本注入して朝まで車で眠る。

※画像クリックで拡大(コメント付)

午前8:00前に目を覚まして車から這い出し、放尿ついでに写真を撮りながらサンポする。

眩しい朝日を浴びつつ感慨に浸る。
こうしてこの時期にシーズン初キャンプをしに来るのは数年来である。

かつてのパターンに回帰した。
アントの団子を見つけた。

こうやって群れることで黒い部分の表面積を増やし、太陽からの熱を効率よく吸収して体温を上げる。
ほかにコレといって何も無い道路わきの空き地に、ポツンと寂しげに銅像が出現する。

一体、どなた?
はるか前方の山には残雪。
下界に下りてくるとモクモクと沸き立つような新緑である。
素晴らしい天気である。
テント・サイトを決定して店を広げに掛かる。

澄んだ大気を透過して降り注ぐ日差しは強烈である。
あっという間に汗が噴出し、露出した皮膚がチリチリと焼かれていく。

まるで夏のキャンプみたいである。
シャチョーも当然シーズン初キャンプである。

まずは周囲をチェック。

彼も誕生日を迎えてとうとう14歳である。
新調したコールマンのテントの設置に意外と手間取り、朝食前で空腹でもあったので昼用に買っておいたコンビニおにぎりをかじりながらの作業である。
サイトの準備が終わり、今度は釣り支度をしてすぐ下の川へ鉄ハシゴで降りる。
朝、上から写真を撮りつつ眺めた限りでは、増水してはいるものの何とかイケそうなカンジに見えたのであるが、この時間になって更に雪代が入り始めたようで水勢もj増して濁りも強くなっている。
ちょっとロッドを振ってみたが、コレでは歯がたたない。

別の支流まで出張する。

この流れもやはり雪代がマトモに入っていた。

ドライに3匹ほど反応した魚がいたが、ほとんど反射的に出ただけと言う感じで、フックには触らなかった。

諦めてコンビニで飲料と氷を買い足してキャンプに戻る。
想像以上の暑さで消耗が早いのである。
遅めの昼食を済ませて再び釣りに行く。
テントから歩いて少し下り、流れに降りる。
濁りは更に強くなり、水かさも増している。どうあがいても水面まで出て来る魚なんぞは皆無である。
気は進まないが、ボウズというのも癪なのでニンフを使う。
いくつかアタリが出て、何とか2匹掛けた。
1匹はネットに入る前にポロッと落っこちて、もう1匹はカメラに収めたが、どちらにしても煮干の親玉サイズである。

釣りは早々に切り上げて、夕刻のひと時をユックリと楽しむ事にする。

夕刻、風が吹き始めて肌寒くなる。
スクリーンのカバーを下してランタンに灯を入れ、酒とツマミを喰らってやんわりと暖かさに包まれる。

幸せなキャンプの夜が始まる。

ケータイから流れる音楽は何故か宇多田ひかるだったりする。
持ってくるつもりで買っておいたボルドーの白とオーストラリア産の赤を家に忘れてきたので、当地でワインを仕入れた。 スリー・バーナーを駆使して秘書サンがディナーを作る。

日中はビールと発泡酒を暑さに任せて吸収し、夜はワインとウィスキー、発泡酒を取っ替え引っ替え、ツマミと料理もたらふく喰らうと、あとはもう昨夜からの疲労がドット出るのである。もちろん、釣りが貧果だったせいでもあるが。

かくして、一日目の夜は早々にシュラフに潜り込むのだった。


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