2009'
 01.01  元旦から釣りすんの ?    山梨県  FISHON 鹿留 パイン・レイク

それこそ、アッと言う間のコトであったが、クリスマスかと思っていたら直ぐ年末になっていて、年末かと思ったらもう年が明けているのだった。

とはいえ、この正月は東京で迎えることにしたので、何年か振りで年末は落ち着いて新年の準備が出来た。
毎年、正月休みは年初めの釣りとして管釣りに行く習慣であるが、どうせなので今年は景気づけの意味も込めて一日に行って見る事にした。
一年の計は元旦に有り、と申すならば、今年は釣り三昧の年にしてやろうではないか。(極めて希望的観測である。)

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前日は大晦日だというのに夜更かしもしないで、トットとベッドに入る。
ま、管釣りなので特に気合が入っている、と言うことではないが、一応新年そうそう元日の釣りのスタートなので、ちょっとは改まった気持ちではある。

ピーカンの元旦である。
昨日の風も収まって、気温は低いが管釣りで遊ぶのにはまずまずの日和である。

午前7:30近く中央道に乗ると、八王子料金所の少し先まではソコソコ車が出ている。
シロウト諸氏が多いので台数の割りにスッキリ流れないカンジはあるが、それでもサスガに絶対的に見れば空いているので、ちょっとダンゴになっているポイントを抜ければスルスルと走れる。

初富士もクッキリと見えて気分がイイ。

今日は鹿留のランチをオーダーするつもりなので、いつものコンビニにも寄らず、真っ直ぐ鹿留に向かう。
午前8:30頃に到着する。
パインレイクは奇数日でフライの日である。
パーキングには先客の車が4台ほど止まっている。

車をパーキングに停めて階段を上がり、ポンドを覗くと眩い朝日の中で6〜7人の客がロッドを振っているのが見える。
若い女性の姿も見える。
「う〜ン、頑張るねェ。」と思いつつレストハウスに入ると、中にも女性が2人ばかり見える。

正月そうそう、こういう所にやってくるおネェちゃんがこんなにいるとは恐れ入った。

受付でエントリーしてランチもオーダーし、今回は忘れずにランディング・ネットも借りる。
薪ストーブではメラメラと炎が上がってキャビンはガンガンに温まっている。
厚着するまえにトイレを済ませて暫し温まる。

ポンドは空いていて比較的自由に場所を選べる。
それはいいとして、お魚さんはかなりのシブシブである。

周りを見ていてもロッドが曲がるのは極たまに、と言う程度で、私たちにも全くストライクがないまま時が過ぎる。
昼近くになってようやくストライク。

やっとパターンらしきものが掴めたのと、お魚さんの活性もようやく上がり始めたコトもあるようだ。
とりあえず1匹。
アベレージサイズだけど、やっぱりここの魚はいいファイトで楽しませてくれる。

やっとストライクが出始めたが、そろそろランチ・タイムである。
レストハウスが混み始める前にランチに入る。

予約しておいたのは「牛丼弁当」と「辛口チキン・カレー弁当」。
上のロッジから届くので敢て「弁当」形式になっているわけだ。

入場直後から場内アナウンスで年明け恒例の汁物サービスを流していたが、コチラでもランチ時に薦めてくれる。
ランチにはそもそもインスタントだがシジミ汁が付くので、お年賀サービスのダンゴ汁は1個だけもらうことにした。

ランチの弁当はどちらも味は及第点、ボリュームは十分というところ。
牛丼は牛肉・玉ねぎに甘辛の味付けで汁ダク、チキンカレーは辛口というほどではなく適度にスパイシー、柔らかく煮込んだ骨付きチキンが2本トッピングに乗っかっている。もう少しルーをタップリ掛けて欲しいところである。
後はどちらのメニューにも共通で、カニクリーム・コロッケと唐揚げが付いている。
\500-という値段からすれば、まあ悪くは無いか。

ダンゴ汁は、お汁粉に入っている様なうどん粉をこねただんごが入った味噌仕立てのけんちん汁といったカンジで、なかなかに悪くない一品であった。

昼の日差しがタップリと降り注ぐレストハウスは薪ストーブの暖房との相乗効果で暑いくらいである。
一枚、また一枚とアウターを脱いで、最後にはタートル一枚になってしまったが、まだ汗が出る。
食事の途中で一度キャビンの外に出て涼んだほどである。

ところで、今日は不思議な一団を目撃した。
昼、レストハウスに入ってから現われた、白黒の毛皮のコートを羽織ったなんとも場違いなカンジのホスト風の男性。さほど若くも無いようであるが。
そして、彼を取り囲むのは、それまで珍しく2〜3人の女性だけのグループなのかと思っていた総勢5人ほどの女性陣。
「????????????????」
この場所に於いては何とも不思議な光景であった。
果たして、彼・彼女たちは如何なる関係のグループであるのか。
う〜ん、他人事なので大きなお世話だが、イロイロと想像を巡らせてしまうのであった。

さておき、午後の部である。

弱い風が時々吹き始めてはいるが、日差しはまだまだ暖かである。

魚も少しは上ずってきたかと思ってシンカーを外してゆっくり沈めてみたがストライクしてこない。
どうしているかと気に掛かっていたのであるが、元気な姿を見せてくれたパインレイク猫。

マーブル柄で丸っこくて愛くるしいメス。
もう1匹、白黒のが居たはずだが姿を見せない。
再びウェイトを噛ませてズーんと沈めてみるとアタリが出た。

秘書にも待望のストライク。
午前は不発だったのでそろそろ退屈してきたところであった。
ヒレピン食べごろのキレイな固体である。
このクラスでも掛けてから取り込むまでタップリ走る。
しばらくの間はストライクが続く。

ようやく忙しくなってきた。
フッキングしてからは何度もロケット・スタートで突っ走り、リールが「ギャオーッ」と悲鳴をあげる。

秘書と私、交互に次々と当たる。
周囲はアタリが止まっているが、この出し抜き加減が愉快である。
今度のはちょいとデカそうだゾ。

久しぶりにウデが痛くなるファイト。
貸し出しの大型ラバーネットでもギリギリ収まるサイズ。
あー、重かった。
再び猫ちゃん。

コイツの名前は「ミーちゃん」だそうである。
受付の女性が教えてくれた。

秘書から歌舞伎揚げをせしめてポリポリ、カリカリ。
栄養状態は良好な様で、このとおりまん丸。
「はやくお魚釣ってちょうだいよ〜っ」ってカンジで足元にまとわりつくミーちゃん。
まだぁ〜っ?

こういうときに限って釣れないのである。


夕刻、日が陰って一気に気温が下がると、アタリもパッタリ止まってしまう。
冷たい風も止み間がなくなって、どんどん体温が奪われていく。

終了時間を待つまでも無く、客は全員引き揚げてしまった。

正月である。
引き際もスッキリというところか?・・・・。


ランチはボリュームがあったので、まったくお腹が空かない。
帰りは談合坂S.Aに寄って土産を物色して真っ直ぐ三鷹村に帰る。

車が多くて以外であったが、それでもスムースに流れてあっという間に帰り着いた。