2011' Flyfishing & CAMP


09.17  「忍野・豪雨の痕 山梨県・忍野  


各地で豪雨や台風による水害が伝えられた後の3連休である。


忍野の状況も他人のブログなどを見てチェックしていたのであるが、台風直後から増水と濁りがひどかった様である。
ここ数日は何とか釣りが出来そうな状態という事であったので、様子見も兼ねて出かけてみた。

いつもの様に渋滞回避で前日夜の出発である。
車はやはり多かったが、標準時間で道の駅・富士吉田に到着した。
三連休とはいえ、パーキングに停まっている車は少ない。

予報によれば、あまり芳しくない天気の様であるが、道の駅の上空は雲が切れて月と星がクッキリと見えている。
気温の予想も随分と低い数値になっていたが、暑くも無く、寒くも無いといったところで、車中泊をするには窓を締め切るとちょっと暑いカンジである。

窓を少しだけ開けて、震災後俄かに脚光を浴びることとなった充電式の小型ファン(最近は在庫がダブついたらしく値崩れが激しい)で涼しい外気を導入しながら缶ビールを2本空けて眠りに就いた。

   翌朝、道の駅。

眠り心地が良くて、ついつい起きるのを先延ばしにした結果、8:30近くまで寝てしまった。

いつの間にか車の台数もそれなりに増えていた。
  今日は久し振りにさかな公園のパーキングに車を停めて、最初にS字に入る。

だいぶ濁りが薄くなったと云う事だったが、この辺りではご覧の通りマッディな状態である。 
  いつもの漁協パーキング下の堰堤も、濁りこそ下流より薄いものの、この様に見たことがない水量である。   
  そして昼を過ぎてからは雨。

激しく降ったり、止んだり。
その繰り返し。
 
そもそも増水が予想以上で、まともにフライを流せるポイントなどごく僅か。
見えている少数の魚も激シブ状態である。
クリアーなスプリング・ウォーターが入っている場所だけは何とか釣りになるのであるが、魚のシブさは同じである。

せっかく出た貴重な魚も合わせ切れだったりして、とにかく魚がネットに入る事がないのである。
ここまで苦労するとは思ってもみなかった。
  
午後2:00をとおに過ぎてからランチに行く。

雨も降り出して気温も下がり、魚も釣れなくてテンションも下がる。すると体温も低下するのである。
温かいモノが恋しくなる。

この時間で営業している店は限られてくる。
本日は初めて入る「弥生庵」である。 
  

予想外に(失礼)なかなかイケるランチで満腹になった後、漁協駐車場に戻ってみると、漁協が魚の放流を行っているところであった。
それが終わるまで暫し車の中で食休みである。
そのあと釣りを再開したが、流れは午前よりも増水して濁りも強くなっている。

雨も断続的に降ったり止んだり。
秘書も頑張ってロッドを振ったが、如何せん、状況が悪すぎる。
イロイロ試してもなかなかストライクしてこない。
一度、ニンフを食ってきた魚が居たが、フック・アウト。

その後は結局、魚がネットに入ることは無いまま納竿となった。

忍野に来てこれほど釣れなかったのは初めてのことである。
もっとも、こんなコンディションも初めてであるが。
見回りに来た「リバーズ・エッジ」の渡辺氏のハナシによれば、今シーズンはもうこのまま水が引くことは無いでしょう、と言う事であった。
山中湖が満水で、そこからこの流れに水が落ちてくるので当分の間は水位が下がらないらしい。

ウ〜ン、いつもは天候にソレほど左右されない安定した水位が魅力の忍野でも、サスガにこんどばかりは無傷というワケにはいかなかったと、いう事ですナ・・・。
こうなると、シーズン残り、もういちど忍野を訪れるのかどうか、極めてビミョーである。


本日の収穫は結局のところ・・・・・。
  この岩魚と、    
  このブラウンと、    
  この野菜。   

帰路の高速も雨が降ったり止んだり。
ただ、渋滞は無く、いいペースで走って、国立IC.で降りて晩飯を仕入れ三鷹村には9:00過ぎには帰り着いたことである。