2013'  FLYFISHING & CAMP


            1.12, 「つりはじめ            山梨県 FISH ON・鹿留  




釣り初め、というと、私たちに於いては正月休みの間に出かけていく一発目の釣り、ま、管釣りなのであるが、今年は風邪だかインフルエンザたがを喰らったお陰で持ち越しとなっていたのである。

で、今回となった。

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  いつもの鹿留であるが、通い慣れた鹿留が一年の釣りのスタートには居心地が良いのである。

天気予報を見て検討した結果、三連休初日が一番無難そうだったので12(土)の釣行である。 

一応、早起きに成功して、午前7:00ごろ出発して調布で中央道に乗ると、小仏先頭の事故渋滞11kmなどという電光板の表示が目に入る。
例のトンネル事故以来、件のトンネル周辺以外での目立った渋滞は殆どなかった様なので、今回も渋滞は全くアタマになかったのであるが、いきなりヤル気を削がれる予想外の状況である。
八王子の料金所を過ぎて渋滞にハマり、小仏トンネル辺りまでノロノロと金魚のフンになって進み、その先はようやくスムースに流れたので、予定通り「エクスパーサ・談合坂」に入って朝食を摂った。

談合坂は多くの車と人で賑わっていて、一応、三連休らしさが感じられるのである。
フード・コートのシッカリ飯では朝食にはチト重いので、お握り屋のエビ天むすと鮭にぎり、ファースト・フード屋の「談チキ」、フレッシュ・バーのドリンクで「ジンジャー・レモン」をテイク・アウトして車でブレック・ファーストにする。

天むすは、ちゃんとエビが天辺からボトムまで貫通しており、ご飯が進む(?)理想的な味付けでナイスであった。

「談チキ」なのであるが、コレは車のドリンク・ホルダーに丁度納まるLサイズのペーパー・カップにフライド・チキンが詰め込まれていて、ボリューム的には極めてお得感のある物量なのであるが、味にはややモンダイがある。
最初の二口、三口くらいまでは良いのであるが、その後は味が濃すぎてクドくなってくるのである。
醤油ベースと思われる味付けであるが、お握りのオカズにしても味が濃すぎる。
最後は殆ど惰性で何とか完食したが、二度目はあるまい。

ドリンク・バーの「ジンジャー・レモン」は生姜の風味が生き生きとフレッシュに効いているのだが、爽やかで飲みやすくて身体も温まり、喉も潤う、とても宜しいカンジであった。良いシゴトである。
  ちょっと「談チキ」の後味のクドさに辟易しながらも、満腹になって本線に復帰する。

クッキリと見事な白富士を眺めつつ順調に走って、都留で高速を降り、見慣れた道をボチボチ走って鹿留に到着した。 
 

時刻はもう午前9:30であるが、サスガにこの辺りは東京とは寒さレベルが違って、日陰では畑であろうがアルスファルトであろうが、おかまいなしに雪みたいに真っ白に霜が降りている。

ところで、FISH・ONはちょっと前に、東電グループからタックル・ベリーに経営が移ったのであるが、営業内容は以前と変わりない様である。
ただ、以前とちょっと変わったナと思われるコトと言えば、受付やレストランに若いおネェちゃんが配置されてる点、そして施設各所の清掃・手入れが更に入念に行われている点、である。

震災前、東電グループが母体であった時代には、やはりどこかしら「大船」に乗っている、という安心感からかビミョーな油断が垣間見られた気がしていたが、震災後の厳しい時間を経て経営も移った今となっては、よりサービスを強化しようという引き締めの姿勢が感じられる。

さておき。

釣り初めは、パイン・レイクの場合が多いが、今日は偶数日でルアーの日である。
なので、一般エリアでエントリーする。
川エリアはとにかく格段に寒いコトは周知しているので、まずはポンドに行く。
先ほど受付に行く前に覗いたら、ポンドは比較的空いていたので具合良さそうである。
   身支度して釣りに掛かる。この時期はシッカリと防寒しないと、とても釣りを楽しむどころではないので、入念に身支度するのである。

ポンドを見渡すと、日の当たっている半周部分に釣り人が集中している。
考えるコトは皆同じですナ。

最初は空いている日陰に入ったが、日向のポイントが空いたので急いでソチラに移動する。
やっぱり、日差しはダイジだよね。
 

周囲の釣り人を見ていると、ボチボチ釣れている様である。
取り敢えず、秘書のロッドをセットして無難にエッグ・パターンのフライを結んで渡す。

すぐにストライクがあるだろうと思いつつ、横目で秘書のロッドの先を見ながら自分のロッドをセットする。
だが、エッグにはスレているのか、見ていると魚は近くまで見に来てターンしている。
  ワタシのロッドのセットが終わってから、秘書のフライをビーズ・ヘッドのナチュラル系ニンフに換えて再び渡すと、程なくして秘書のロッドが曲がった。   
  コチラはストリーマーを深く沈めてユックリとリトリーブしてストライクを誘う。   
  秘書にもちょっと良いサイズがストライク。

既にワタシより数匹リードしてしているのである。
好調な秘書である。 
 

その後も順調にヒット・カウントを増やしていく秘書。
その合間を縫うようにして私も掛けるのである。
       
 二人同時のダブル・ヒットもあって忙しい。
ネットは一本なので、どちらを先にランディングするかアタフタしたりするのである。
       

秘書が「今日はもうマンゾクしちゃったヮ」とおっしゃるくらいで、退屈することなくストライクが続いたので、程よい所でランチに行くことにするのである。

今日は鹿留ロッジのレストランでランチである。
午後1:00を回ったところであったが、他に3組ほどの客が食事をしていた。

室内は明るく暖かく、清潔で快適である。 
オーダーしてから食事が出てくるまでのスピードが前より随分と速くなった気がするし、テーブルのセッティングなども以前よりシゴトが丁寧になっていると感じられる。

新・経営体制における取り組みの現れ、ということでしょーネ。
 

  すっかり満腹になって身体も温まった。
前半でケッコウ釣れたので、午後は少しゆっくりすることにして、車で少し昼寝である。

30分ばかり眠って、またちょっとヤル気が出たので、後半戦に行くことにする。

午後になると、ポンドは既に全面的に日が翳っているのであった。 

ちょっと場所を選んでウロウロしたが、結局、朝入った場所に落ち着く。
大気はグッと冷え込んできている。
  気温が一気に下がってきたせいか、魚の活性も低くなっている。

ボチボチ当たってくるが、元気なのは小型のニジ君ばかりである。 
   

時間と共に、ヒシヒシと寒気が手足の末端を侵し始めるのである。
ストライクの間隔も次第に長くなっていく様である。

  キビシイ寒さの中、秘書も頑張っていたが、サスガに限界を迎えて、最後に一匹掛けてから一足先に車に避難。

ワタシはもうちょっと、続けてロッドを振る。 
どのみち、営業終了まであと30分そこそこである。
 

風が止んで、凍結防止の為の水車の音が静かな池に響き、いっそう寒さが身に沁みてくるのである。

揃って小型のニジばかりを続けて数匹掛け、ちょっと当たりが遠くなった頃、営業時間の終了を知らせる場内アナウンスが流れ始めた。
今日は良く釣って、よく遊ばせてもらった。
一年の釣りのスタートとしては、ヨロシイ感じであろう。

帰り支度を済ませ、暖かいロッジのロビーで、自販機の熱いココアを飲んで一息入れてから帰路に就く。
上りの高速は終始快適に流れて、アッという間に三鷹村に帰りついた。
鹿留の営業時間が午後5:00に終わって、シャチョーの待つ三鷹の自宅に7:00には帰っていた。
渋滞さえなければ、こんなモンなのであった。
  コチラは例によって家で留守番してた猫シャチョー・ムッちゃんである。


シャチョー、アナタの忠実なる召使1号・2号が、今日は早く帰って参りましたョ。