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今回は2001.9月15―16日に行った新潟 のキャンプレポートです。

2001,9月16.17日、いつもの新潟は湯沢への釣り&キャンプ。
一泊二日の日程である。渓流もほとんどが9月一杯でクローズ。
今年はこれが最後の渓流行きになりそうである。

15日夜に出発。ところで、今回は足が変わったのである。
今まではボルボ240であったが、前回の青森の帰りの道中オーナー氏に何気なウェストファリアの存在を話した所、「じゃ、今度見に行こう。」ということになった。
で、見に行くだけかと思ったら何と!、ホントに買ってしまったのであった。
もともとは、川に着いてテントやタープを張ったり、また片付けたり、ってゆーのが最近メンドくさいよねー、なんていう話に端を発したのであるが。

マサカ本当に買うとはねー。
言ってみるもんだね。

Uカーで、オドメーターは3万キロ台まで周っていた。この辺りだと、初期トラブルもいい加減出切っていてオイシイところであろう。
そして今回初出動であるが、納車時きわめて快調だったのにこの時になってチョッと妙な挙動を示し始めているではないか。
アイドリングが不安定で、時々フロア―の下あたりから「ゴン、ゴン」とバイブレーションが伝わってくるのである。

不安を抱えながらも、ウォータータンクを洗浄して出発の準備をし「ホントにダメなら高速に乗る前に結果が出るであろう」という見込みで関越道を目指す。

結局、当初ミッション系のトラブルを疑ったがどうやらホームページ上で紹介されていた点火系であると予想するにいたり、走行不能になる種類のものではないと判断。そのまま湯沢に向かう事となった。

実際、VW ユーロバンはモンダイ無く走り、途中「谷川岳P.A」で給水して無事、湯沢に到着したのであった。
だが不安な症状は消えないままである。

本日のキャンプサイト。
スッキリしたもんである。

ウェストファリアの快適性を検証するべく、敢えてテントもタープも張らず車の装備に頼ってみる。

メンバーは4人。
上下2段のベッドを2人ずつで使う。
座り心地の悪いリアシートもベッドにすると上出来モノに変身する。
今回の心配ダネの1つはこのお方。
が、新しいクルマがお気に召すかどうか、というのは杞憂に終わったようである。

もう自分のモンだ。
室内でもおくつろぎ。
あちこちウロウロしたり、勝手にルーフスペースに上がって昼ねしたり、さっさと慣れてご満悦の様子。

移動中もゲロ吐かなかったしね。
釣りもモチロンした。
台風が通過した影響がはっきり残って釣りにはいい条件が無かった。

まだ少し水が多い。
川底はすっかりさらわれてキレイなこと。
歩きやすいのはイイんだけどね。
何とかこのサイズを一匹。
辛うじて残っていたというカンジ。

あとはフライを咥えるのが難しいような諸君が時々出てくる程度。

有終の美を飾るには淋しすぎるではないか・・・・。

でも、やっぱり釣果はカンケー無いムッちゃん。
夜のサイト風景。
こうして見ると、チョッと物足りないというか寂しいというか。

でも車内に一歩入るとそこは明るくルーミーな空間が存在し、鉄の箱に包まれているといった安心感もあるような。

この時期は、かなり気温も下がってさすがに虫も少ないが、カメムシが数匹飛来。怒らせると大変なコトになる。
ウーム、なかなかイイよ。
苦しゅうない。
料理をする為の装備だけは外のサイドオーニングの下に設置。
車内のLPガスバーナーは優秀だが、さすがに油の飛ぶ本格的な料理をするのは憚られる。
せいぜい湯を沸かす程度か。

シンクも小さいから洗い物はヤッパリ外。
ルーフを畳んでサイドオーニングを仕舞うと、このフツーさで、大げさでない所が実にいい。

背中にFRPの巨大なユニットを背負ったタイプのヤドカリ系キャンパーはよく見かけるが、あれはドライビングの楽しみをスポイルしてしまうように思えて、チョッとどうかと思うのであるが。

フロントガラスにくっ付いているのはムッちゃん。
一見のっかるところが沢山あっていいように思えるが、重いクルマゆえに走行中はちょっとした挙動変化でもロールが大きい。
振り落とされないように肉球のグリップだけで必至にへばり付くムッちゃん。

ウッカリ、テーブルなんかに登ってしまうと車が止まるまで身動き出来ない。

シッポに力が入っているのがお分かりか?。
移動オフィスにゴキゲンなオーナー氏。
但し、快適すぎるのも考え物で彼はここに座ったきり、ホントに動かなくなってしまうのダ。

一応自覚症状はあるようで、
「このクルマは堕落を生む。」というような事を呟いておりましたナ。
もうススキもこんな具合で、すっかり秋である。シーズンの終了でもある。淋しい。

さて、帰りの高速を走る頃には、何故かユーロバンの不安症状はすっかりナリを潜めてしまい極めて快適なクルージングを楽しむことが出来たのであった。

不調の原因はまず間違いなく、スパークプラグかプラグコードであろう。

それにしてもだ。ボルボ240は確かに味わいのあるイイ車であったが、それは改めて実感するところであるが、ドライバビリティーとしてはユーロバンの方がもっと楽しい。重いキャンパーキットを組み込んでいてもあれだけの走りを実現できるのは、ベースのクォリティーの高さにあろう。

さすがに重いので、ターンやコーナーでは揺さぶりも大きいし、スタートはATのスリップロスも大きくモタつく。高速では段差を乗り越えた際の突き上げも硬い。
だがしかし、ステアリングはリニアでコントロール性に優れ、不足ではなかろうかと疑っていた2.5Lのガソリンエンジンも活発に吹け上がり、バンドに乗ってしまえば気持ちよく重いボディーを引っ張ってくれるのである。

運転はとても楽しいのであった。どこまでも走って行けそうである。
リッパにドライバーズカーといっても良いのではなかろうか?。
でも、点火系はチューンしないとね。

総括すると、ウェストファリアはなかなかに宜しいオトナのオモチャであるか。

今回の帰還後のムッちゃん。
例によって箱にハマってクタクタ。

タップリ燃料を注入したら、ひたすら死んだように眠る。
あと起きてくるのはハラが減った時だけ。

とうとう今年の渓流もオシマイ。次回のレポートは湖か管理釣り場になりそう

※後日談

ユーロバン不調の原因を解明すべく後日、調布のホワイトハウスへ入庫。
強化部品の社外プラグコードとディストリビューターキャップ交換で完璧に症状が改善された。
それは運転免許を持たない素人でさえ交換直後に、「ぜんぜんちがう〜っ!!」と思わず言ってしまう程に劇的な変化であった。
オドロクほど静かで安定したアイドリングとスムーズな吹け上がりが体感できた事である。
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