2009'  

 02.21  まだまだ管釣り ネ    山梨県  FISHON 鹿留 パイン・レイク


三寒四温という時節に入った。
春も一進一退という感じであるが、ま、少しずつ暖かい日の割合が増えていくのであろう。
早いところでは既に開幕を迎えた河川もあるのであるが、本格的に渓がオープンするのはもう少し先のことである。

3月に入って大半の流れが解禁となるが、軟派な私たちとしてはまだ暫くの間、スギ花粉にむせびつつ管釣りの世話になるのである。

くどい様だが、アクセス至便で環境も良いので管釣りと言えば鹿留なんである。
過去数年を振り返ってみて、2月は一度も釣りに出かけたコトがない。
死んだフリを決め込む月(つき)なんであるが、今年はちょいと新鮮味を求めて(?)出掛けてみる事にする。

先週末は異様に暖かな日があって番狂わせという感じであったが、今週はまた寒さが戻ってきた。
大型の低気圧が通過して雨もあがり、天気は良いが風が強くて気温が低いという予報である。
いつも通りに出発して中央道に乗り、テイクアウトのスナックをパクつきつつ走る。
車はやや多めだが渋滞はなく順調にながれて、8:30 am.鹿留に到着。
今日の先客の車は3台である。
ポンドを覗くと、4人ばかりの客がロッドを振っている。

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日差しには力強さが感じられるが、冷たい風が吹いて水面が波立っている。

受付でエントリーする。
今日のランチは「仕入れの都合で」幕の内弁当だそうである。
いつものメニューはアイテム数が少なくてそろそろ飽きがきていたので、ちょうど良かった。予約する。

暖房が効いて朝日も差し込む暖かなレストハウスの中で、ゆっくり身支度する。
しっかり着込んだら、とっとと外に出ないと暑くて息苦しい。

秘書のロッドには前回入れ食った改・ウォーター・シュリンプを結んで渡してある。

私のロッドにフライを結び終わる前にさっそく秘書のロッドに最初のストライクが来た。
手慣らしする前にいきなり大きいのが来てしまった。
まるまると砲弾のように分厚いニジである。

冷たい風が吹きつけて水面が波立つ。
アタリはあるが何匹か掛けたりバラしたりで暫し推移する。
風が止まず、キャスティングもし辛いしストライクも取りにくい。そして寒い。

風の当たっていない場所を探して移動する。
上流側は山陰になって風が上を通っているらしく、水面も穏やかである。

移動してからは順調にストライクし始める。

魚のロケット・スタートと痛快なリールの逆転音を楽しむ。
前日までの雨と寒波などまるで影響していないようで、どの魚もエネルギー満タン、強烈にファイトする。
しかも、フライを咥えた瞬後からいきなりスパーッ!!と突っ走って行くパターンが多くて、ラインが突然ものすごい勢いで引き込まれて、ウッカリ反射的にロッドを立ててしまうとあっさりティペットがブレイクしてしまう。
リールのドラッグのテンション任せでそのまま走らせれば、それだけで無理なくフッキングする。

1匹掛けると長いファイトになるが、それでも午前中だけで2人併せて結構な数がでた。
サイズも50〜60cm台が多い。

アッと言う間にランチの時間になる。

今日は客の入りが少ないので、この時間もレストハウスはガラガラである。
ランチ・メニューは幕の内弁当。
メインはカツで、おからハンバーグが半切れと絹さやの煮浸し、煮豆が添えられている。
味、ボリュームともに、まあ、及第点である。

例によって冷たいドリンクがウマイ。ちょっと懐かしい瓶コーラを1本飲み干し、食後は熱いコーヒーで〆る。

ハラを満たして午後の釣りに掛かる。
風も止み、十分な日差しで以外と暖かい。

試しにドライをキャストしてみるが、サスガに水面まで浮いてくる魚はいない様である。
やはり沈めて次々と魚を掛ける。
秘書、好調である。

ところで、今日は猫のミーちゃんの姿が見えないのである。
受付の男性に聞いてみたら、「いますよ」ということであったが、この日は結局会えずじまい。

お客のお供の柴犬がリード・フリーで走り回っていたので、警戒して出てこなかったのかもしれない。

暫くすると、また風が吹き始める。
日差しがあっても風が吹くとやっぱり寒い。
風が弱い対岸に移動する。

バタバタとヒットする。

さらに何匹か掛けたりバラしたり。
そのうち秘書に強烈なストライクが来た。

ロッドがひん曲がってリールが絶叫し、ラインがどんどん引き出されていく。
コレはカナリ手強そうである。

一向に止まる気配がなくアッと言う間にパッキングに達してしまった。
「絶対ムリ!!」と秘書が言うので私が交替してファイトする。

交替してからもガンガン走って止まらない。
ポンドの半分を超えて走っていく。

パッキングもどんどん引き出されて、このままだと全部持っていかれてしまいそうである。
なんとか踏ん張って魚を止めて、少しずつラインを取り返す。

とにかく強い。
果たしてどんなヤツがラインの先にくっついているものやら・・・・。
時々、はるか遠い水面に魚が浮上してガバガバ、バタバタと暴れてまた潜る。

随分と長い間、やったりとったりを繰り返していたように思うが、ようやく魚が寄ってくる。
近くに来てからがまた長いのであるが、最後に少し離れた所で岸に寄ったので、秘書がそこまで走ってネットを入れた。
大きくはみ出す魚を何とか陸に放り上げるように掬う。
よく持ち上がったナ。


横たわった魚は確かにデカかった。
6Iのティペットがよくもったモノだ。

大袈裟ではなく腕がイタイぞ。

大仕事をした後みたいな感じで放心状態である。

その後はまた秘書が順調に数を伸ばし、私もボチボチ掛け、日が陰るとアタリがピタリと止まる。

最後にもう一度場所を移動し、暗くなってから何とか1匹ずつランディングして終了。
時間一杯までやってしまった。

ところで、スギ花粉である。
鼻には大した症状がでなかったものの、翌日は目にきた。
目蓋が腫れ上がって額が重い。

やはり、それなりに飛んでいたのですナ。